今日は、午前中は在宅勤務で働いて、午後からは「家庭裁判所調査官による家庭訪問」がありました。
この家庭訪問は、家庭裁判所調査官による一連の調査の最終段階という位置づけです。
実際に子供と私が暮らしている様子を、家庭裁判所調査官が視察に来るのです。
恐らく、一連の親権争いの中で、最も重要な一日です。
学校や幼稚園に通っている子供なら、そこからの聞き取り調査も行われるのですが、私の子供は3歳になったばかりで、まだ幼稚園にも通っていないので、この視察で一発勝負ということになります。
普段から愛情たっぷり、笑顔たっぷりに育てているので大丈夫だと思いますが、調査官の視察中にたまたま不機嫌になったりしないよう祈るばかりです。
家庭裁判所調査官による家庭訪問の事前準備
何を聞かれるのか、どんな所に注目されるか全くわからないと不安なので、私は事前に本を読んで備えました。
「離婚をめぐる親権 ・ 監護権の実務――裁判官・家裁調査官の視点をふまえた弁護士実務」という本です。
現役の家庭裁判所調査官が、子供の年齢に応じた調査実務を解説しているページがあるのですが、これを読み込んでいたおかげで、気持ちの余裕をもって家庭訪問当日を迎えられました。
事前に読んで正解だったと思います。
家庭裁判所調査官による家庭訪問の内容
調査開始の予定時刻ぴったりに、家のチャイムが鳴りました。
子供と一緒に玄関に迎えにいき、ドアを開けると、調査官2名が入ってきて、子供は「こんにちは!」と笑顔で挨拶。調査官も子供に笑顔で挨拶を返してくれました。
調査官には最初にリビングに来てもらいます。
調査官はお茶などを一切飲まないと聞いていたのですが、礼儀としてお茶を出しました。(やはり丁重に断られました)
調査官は2名で、こちらは私と子供、そして監護補助者である私の両親の、計4人で応対しました。
ちなみに、弁護士は立ち合い不可でした。
最初に調査官から今日の趣旨の説明があり、録音・録画などが不可であることなど、改めて説明を受けました。
家の中を案内
次に、家の中の各部屋を案内しました。
家は普段からきれいにしているのですが、この家庭訪問の直前には特に念入りに掃除しました。特に水回りの掃除は重要とされていますので、トイレや台所・風呂場などはピカピカです。
また、トイレや風呂場の壁には、アルファベットやひらがな・カタカナの表、トイレトレーニング用のシール帳などが貼ってあるのですが、これはそのまま見てもらいました。
子供と一緒に遊んでいる様子を観察
次に、私と子供が二人でおもちゃなどで遊んでいる様子を観察されました。
普段から子供と一緒に遊んではいるのですが、それを他人にじっくり観察されるのは、なかなか嫌なものでした。しかも、人生がかかっているのですから、かなり緊張もします。
子供も、私の緊張が伝わったのか、いつもよりも控えめなテンションで、シーンとした空気の中で遊んでいる感じになりました。
「全然楽しそうに見えないだろうな」と内心冷や汗をかきながら遊んでいると、途中から子供もスイッチが入ってきたようで、「パパ、だっこ!」と私にスキンシップを求めてきました。
そして、抱っこして飛行機ごっこなどをすると、子供が声をあげて喜び始めました。
観察している調査官も、その様子を見て色々メモを取っていました。
監護者・監護補助者それぞれのヒアリング
最後に、私と両親が、それぞれ別室で調査官からヒアリングを受けました。
私は、普段の生活の様子や、生活費や収入に関すること、今日の子供の様子は普段と比べてどうだったかなどを聞かれました。
両親も、普段の生活の様子や、どのように育児に関わっているかなどを聞かれたそうです。主たる監護者はあくまでも私で、両親は私の不在時のサポートなどをしている、というスタンスで答えてくれたようです。
これで、家庭訪問終了です。
全部でちょうど1時間でしたが、体感的にはかなり長く感じました。
これで、親権を勝ち取るためにできることは、すべて終わったと思います。
後は、調査官報告書の完成と、来月の期日を待つのみです。
良い結果が出ることを祈りながら、引き続き育児を一生懸命頑張りたいと思います。
家庭裁判所調査官の調査についてまとめた記事は、こちらにまとめています。
これから当事者になられる方は、一読することをお勧めします!