同居していた交際相手の娘（当時4歳）に暴行を加え、浴室で水死させた傷害致死の疑いで、鹿児島県出水市明神町、建設業、日渡駿容疑者（24）が2022年2月22日に傷害致死容疑で逮捕されました。
日渡容疑者は2022年1月19日、20代の男女2人に対する監禁、恐喝容疑で男女5人と共に逮捕されていました。その後、起訴され、現在も勾留中です。
今回の日渡容疑者の逮捕容疑は、2019年8月28日夜、同居していた交際相手の長女、大塚璃愛來ちゃん（当時４歳）の頭に何らかの暴行を加えて、くも膜下出血などの傷害を負わせ、浴室で水死させた疑いです。
日渡容疑者は当時、璃愛來ちゃんを「風呂場で溺れた」として自ら病院に連れて行きましたが、璃愛來ちゃんは死亡。死因は水死でした。
体には複数の傷があり、日渡容疑者は死亡前日に頭を殴ったとして、暴行容疑で逮捕されましたが、処分保留で釈放されていました。
しかし、警察はその後も捜査を続け、解剖医などの見解をもとに、暴行によるくも膜下出血の発症と水死との因果関係が認められたとして、約2年半かけての逮捕に至ったということです。
この事件をめぐっては、夜一人で歩いていたり、体にあざがあるなど虐待が疑われていた璃愛來ちゃんに対する児童相談所や自治体の対応のあり方が問われ、出水市の検討委員会は2021年に再発防止策を提言しました。
警察は、暴行の内容や死亡に至るまでの経緯などを捜査しています。