非同居親との面会交流に関する記事がYahoo!のトップページに掲載されていました。
別居や離婚により離れ離れに暮らす親と子が限られた時間を共に過ごす「面会交流」。会いたい親と会えず寂しい思いを募らせる子どもの心を守るのが本来の目的だ。だが全ての子どもが面会を求めているとは限らない。無理に会わされてかえって子どもが心に傷を負う事例もあるとして面会のあり方を問う声が上がっている。
(中略)
他方、何の落ち度もなく片方の親に子どもを一方的に連れ去られたなどとして損害賠償を求めたり国に共同親権の創設を求めたりする訴訟が各地で相次ぐ。
会いたいか、会いたくないか。子どもの答えには相応の理由があり、状況によって変わることもある。両親の対立のはざまで、子どもの心は置き去りにされがちだ。小川教授は「どんなに幼くとも子どもの真意をしっかりくみ取るべきだ」と話す。
西日本新聞
本来、子供の健やかな成長のために重要とされる面会交流が、かえって子供の心の傷を広げることもあるという記事です。
これは、非常に難しい問題です。
確かに、過去の虐待やDVが、PTSDとして児童の心に刻み込まれているようなケースもあるでしょう。
一方、同居親が、非同居親の悪口を子供に吹き込み、洗脳するようなケースもあるのではないでしょうか。これは片親疎外といわれ、児童虐待の一種です。片親の悪口を吹き込まれて育った子供は、情緒不安定になったり、対人関係が困難になったりする「PAS(片親疎外症候群)」になってしまうこともあります。
なお、「PAS」の原因は、同居親が積極的に非同居親の悪口を吹き込むことばかりではありません。
子供が、必要以上に同居親の気持ちを察して、非同居親から心が離れてしまうこともあります。
離婚した相手が憎い気持ちは誰しもあると思いますが、子供には両方の血が流れています。相手を否定することは子供を半分否定することにもなってしまいます。
子供の健やかな成長のためには、相手のマイナスの部分は、少なくとも子供の前では言わないよう両親とも気を付けた方が賢明だと思います。
筆者は同居親の立場ですが、子供にとっては、面会交流を通じて、非同居親からも愛されていると実感することは極めて大切だと考えています。
よほど問題ある相手でない限り、同居親は、非同居親との面会交流に積極的に協力しましょう。長い目で見れば、必ず子供のためになります。
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